趣味を愉しむ
車好きなら一度は憧れる、ビルトインガレージ。
新築やリノベーションをきっかけに考えてみたいアイデアのひとつです。
ご主人の愛車にとって、最高の家にしたい!という思いから、共通の車好きな建築家さんに設計を依頼しました。
建物の内と外の“あいまいな空間”を利用し、ガレージに隣接するスペースから、常に愛車を眺められる幸せを感じているご主人。
敷地は道路との高低差があり、車の動線をできるだけゆるやかにするため、ガレージを半地下空間に。室内は、その段差を活かした、スキップフロアの構成となっています。
玄関を入ると、ガラスから見える愛車の存在。まるで一枚の写真が飾られているかのよう。階段を半分ほど上がると、黄金色の稲穂がどこまでも広がる一面の景色。
贅沢なロケーションを眺めるLDKは家族の中心の場。上から下からと声だけでなく、姿も見える。スキップフロアならでは、の空間となっています。
奥様にうれしい、収納を充実させた住まい。
玄関を入るとシューズクローク。洗面所はコンパクトな家のわりに、大きめに確保。ここでは家族の衣類収納、洗濯から物干まで家事スペースをひとまとめに。おかげで、衣類の管理や散らかりが少なく済むのがうれしい。キッチンで使用する家電や食器、ストック品などは、扉一枚で簡単に隠すことができる工夫が施されています。
ご主人のこだわりは車以外にも。
上げ下げタイプのレトロな電気のスイッチは、海外製で輸入した。デザインと座り心地がマッチしたソファなどは県外で見つけて購入したそうです。ひとつ、ひとつに愛着を感じさせながら話すご主人。そのやさしい眼差しが、とても印象的です。建主と設計者と造り手の思いがひとつになった住まい。