Our works
古民家に住む
日本ならではの気候や風土に合わせた骨組み(木組み)をつくり、
先人たちの知恵を引き 継ぎ、私たちの心のどこかにある
和の原風景を思い出させる住まい。
定年後、実家のある郡山で暮らそうと関東からUターンしたご夫妻。
理想の家は子供のころ、夏休みによく行っていた奥会津の実家。大きな茅葺き屋根の家に入ると、夏でもひんやり涼しかった思い出の家。そんな古民家風の家を求めての家づくりがはじまりました。
古民家住宅とはいっても、昔のように寒いのを我慢する生活でなく、廊下に出ても寒くない家にしたい。4年前から家づくりの勉強をしていた中で「骨組みはムク材、断熱材は外断熱で。日本の風土に合う家はそれだけでいい。」という納得の考えに辿り着いたのがソーラーサーキット工法でした。
和室に設える床柱は日光杉と決めていたご主人。自ら栃木の材木市や銘木店へ買付に行くなど、木材にこだわりがあり、私たち造り手も、それに応えるべく、相性の良い木を美しく調和させる木組みの技で、空間構成から建具ひとつまで、表情豊かに緻密に造り上げました。
「木は生き物だから、手をかければ味わいがどんどん出てくる、それが楽しみです。」と話すご主人。木が人の暮らしに寄り添っていた、昔の家のように、心安らぐ住まいになった事例。