建築賞 最優秀賞作品
平田様邸(平成17年度)
いつまでも若々しく振舞いたいたいと希求するのは人情。しかし、同時にいかなる事態に遭遇するかは予測できることではない。そうした事態に対処できる、あらゆる設備が整えられていて秀逸。
高齢化の進行する昨今の、一つの範となり得る住宅である。玄関が主要道路に面していないのは、東側の空地からスロープで玄関に達する配慮のアプローチである。
バリアフリーはもちろん、各所に設けられ手摺の外、遂に2階建の住宅にエレベーターまで設置された。願わくば、終生エレベーターが活躍しないことを祈念したい。
建築史家 谷川正巳氏 評